なぜ春は眠い? 眠気の原因と対処法

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「春眠暁を覚えず」

春になるとよく耳にすることわざですね。

「春の朝は心地よいので、つい寝坊をしてしまって、夜が明けるのがわからなかった。」

という解釈です。

いつの季節の朝も辛いのですが、春の朝の眠さは異常ですね。


その理由はいくつか考えられます。

・環境の変化
 学生から社会人になったり、転勤、部署の移動など今までと環境が変わり心身共に疲れている。

・歓送迎会、お花見などでお酒を飲む機会が増え、単純に睡眠不足。


などもあげられますが、もっと根本的な原因があるようです。

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自律神経のバランスが崩れる



冬は、寒さの刺激で交感神経が刺激されるため、心身が知らず知らずのうちに活動的になっていて、休みにくい状況が続きます。暖かくなるにつれてそれが一転、副交感神経が優位になって心身がリラックスした状態となり、睡眠が促される傾向にあります。
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体温の変化が原因


人の体温は19-20時をピークにだんだんと低下し眠りを誘い、朝方4-5時をピークにだんだんと上昇し活動モードになっていくようです。

冬の間は外気が低く体内の熱の放出が少ないのですが、春になると外気が暖かくなり、その分体内の熱を放出することにより体温が下がり
眠気を誘うということが体に起きているようです。

春は外気の温度が上がり、体の熱を放出しやすくなるため、体内温度が下がり眠気を感じやすくなるようです。

赤ちゃんや子供が眠い時に手が暖かくなるのは血管を開いて血流を良くし、熱を放出する為です。


対処方法



早寝早起きをする


冬の6時はまだ真っ暗ですが、春になると6時には太陽が出て明るくなってきます。

冬から春への気候変化と共に、体内時計を整える必要があります。

副交感神経が働いている眠っている状態から交換神経の働く起きた状態にスイッチを切り替えるために

少しずつでもいいので早寝早起きを心掛け生活のリズムを合わせる事が大切です。



適度な運動をする


運動をすることにより血流が良くなり体温上昇、発汗が起こります。

汗をかくことにより体温の低下が起こり、体温調節の為の自律神経が働きます。

適度な疲労感と自律神経の働きが高まる事でより効率の良い睡眠がとれるようになります。


運動により水分補給、食事による栄養補給がスムーズに行われ、血流がよくなることで呼吸器系、循環器系の内臓の働きもよくなり、便秘の解消にもつながります。


お風呂に入りリラックスする


入浴することが健康に良いということは良く耳にしますが
ゆっくりと入浴することは自律神経を整える点にも効果があります。
38°~40°程度の少しぬるめのお湯にゆっくりとつかる事で
交感神経から副交感神経に切り替わり、体はリラックス状態になります。
血流が良くなり、肩こりなどの解消にも繋がります。



(注意)熱すぎるお風呂は注意が必要です。
熱すぎるお湯への入浴は緊張状態になり、交感神経が働きますので心拍数の増加や消化器系の働きを抑制します。
これからゆっくりと眠りにつきたいと考える方には逆効果です。


入浴後すぐに寝るのではなく、1、2時間して入浴による体温上昇が収まり、放熱してからの方が深い良質な睡眠がとれると言われています。



15分程度の短時間の昼寝をする


15分から30分程度の仮眠を取る事で眠気もスッキリし、脳がリフレッシュすることが分かっています。
眠気を我慢するよりも短時間の昼寝をすることの方が眠気を解消するには良いようです。

ただ、昼寝の時間は長くとりすぎるとかえって眠気が増すという事態になりますのでくれぐれも
15分前~30分程度にとどめておきましょう。


最後に
解消方法をあげましたが、これらのうち、ご自分の生活環境に合うものを試してみてください。

季節の変化により起こる眠気ですが、ホルモン、自律神経のバランスを整えることでより早く解消できると思います。


毎年訪れる春の眠気、必ず利くという特効薬はありません。

新生活を始める方もそうでない方も日頃の生活リズムを見直し、気持ちよく春を過ごしたいですね。